<句碑の径>
先駈けの玫瑰の芽の真紅 朗人
石狩の浜の玫瑰は美しい。その先駈けの芽の
真紅も。(朗人)
所在地
北海道石狩市弁天町38 弁天歴史公園
建立年月
平成15年9月





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取材記
石狩川の河口に広がる砂嘴、この辺りは縄文の昔
から、人々が鮭を漁り生活をしていたと言う。江戸時
代には松前藩によりアイヌと交易する「場所」が作ら
れ、「場所請負人」と呼ばれる商人が活躍した。豊漁
を願って建てられた石狩弁天社は、300年の歴史を
誇る市内最古の建物。
明治時代には鮭漁の最盛期を迎え、出稼ぎ人で賑
わい、遊郭や料理屋が軒を連ねていた。
俳句との関わりは古く、商人達によって1856年に
俳句結社「石狩尚古社」が結成され、全国各地と交
流し、石狩の文化の中心となった。
朗人句碑はその歴史を伝える弁天歴史公園の丘に
建つ。公園内には旧石狩医院が再生され、楽山居と
名を変え、句会や茶会に利用されている。
石狩灯台が建つ「はまなすの丘公園」には木道が敷か
れ、6月頃にははまなすの花を楽しみながら散策が出来
る。句碑に刻まれた俳句は、その季節の明るい石狩を讃
えていて美しい。
今回取材に訪れたのは、北国では晩秋と言ってよい時
期。丘に浜に、時化た海からの風が吹き渡り、これから訪
れる長い冬を思うと、寂寞とするばかりであった。鮭漁で
賑わった昔も、晩秋になれば出稼ぎ人たちは去り、人影
疎らな町となったであろう。
(2007/10/6 取材)