第９回吟行は、前日の雨が残るのでは・・との杞憂に反して冬晴となった桜木町駅に10時集合。福永先生のもと22名のご参加にて催行致しました。コロナ対策のためマスクは必須でしたが、広々とした海と旅情あふれる空間に心も解放されるよう。
　汽車道をのんびり歩く人、新設のエァーキャビンを利用する人、赤レンガ倉庫や飛鳥Ⅱ、氷川丸、工作船etc、思い思いに1時間半ゆっくりと散策。観光に力を入れている横浜だけあって「クリスマスマーケット」、「光とアートのコラボ」「氷川丸」など句材はたっぷり。工作船展示の海上保安資料館では、海上警備の臨場感に身の引き締まる思いでした。皆様、ところどころで集中しながら句作に取り組まれていました。

　昼食は大さん橋たもとの北欧料理店。美味しい食事と弾む会話に１時間はあっという間に過ぎ、句会場へと移動。五句出句・清記・選句・各自披講と進んだあとは、ご丁寧な福永先生の講評をいただきました。名残りは尽きませんが、4時過ぎに閉会といたしました。

　 お忙しい中ご指導下さいました福永先生、遠路ご参加下さった皆様、運営に力を貸して下さった皆様に深く感謝申し上げます。

　　　福永 法弘 作品
　　　　無頼派に似合ふＹＯＫＯＨＡＭＡ皮ジャンパー
　　　　工作船見るたちまちに心冷え
　　　　冬晴や朗人先生出張中
　　　　青い目の鳩が寄りくる日向ぼこ
　　　　底冷や人形が履く赤い靴

室 明
　　雪富士の天下無双の白さかな
　　枯木立風の容を留めをり

熊谷 幸子
　　静けさを天に展げて波止の冬
　　ウェディング 海辺のチャペル蔦紅葉