4月3日(日)小雨 [吟行地] 地下鉄月島駅より佃島・隅田川テラス・パリ広場etc
佐藤博子 文責
☆日原 傳 先生をお迎えして☆
参加者 : 西脇はま子、芥ゆかり、内村恭子、山田浩司、山田紗衣枝、室 明、鈴木 楓、山根眞五
中川手鞠、高橋紀美子、永井玲子、染葉三枝子、小栗百り子、河野伊葉、相沢恵美子、
荒尾保一、三好万記子、金子 肇、宮川陽子、熊谷幸子、山本純夫
幹 事 : 佐藤律子・佐藤博子
句 会 : 投句・・5句 選句・・5句
第10回吟行は月島駅に10時集合。日原先生のもと23名の参加にて催行いたしました。今回も遠方からご参集頂き、バーチャルなネット句会の繋がりも旧知の間柄のような感覚で散策することが出来ました。
江戸時代、家康ゆかりの摂津の漁師達が埋め立てた佃島。海の神様・住吉神社や稲荷社の散在する路地を巡ったあとは、X型形のタワーが美しい中央大橋へ。桜並木の美しい散策路より隅田川の水上バスや遊覧船を眺め、つかず離れず句作に取り組みました。 句会では御選評とともに季語などの疑問にたいしてご丁寧にご教授頂きました。名残りは尽きませんが、4時過ぎに閉会。 お忙しい中ご指導下さいました日原先生、ご参加下さった皆様、運営に力を貸して下さった皆様に深く感謝申し上げます。 |
中央区まちかど展示館 ホームページ (今回参考にさせて頂いた中央区のサイトです)
https://chuoku-machikadotenjikan.jp/
ご参加出来なかった方も、ご一緒に吟行している気分で句会報をお楽しみ下さると幸いです。 (幹事:律子・博子)
日原 傳作品 |
西脇 はま子 |
芥 ゆかり 花ちるや路地の凹みに地蔵さま 銭湯の四角煙突花曇 |
||
山田 浩司 屋根抜けて宙に芽吹きぬ大銀杏 橋ひとつ越ゆや佃の恋の猫 |
内村 恭子 佃堀水面しづかに蘆の角 傘たたみ路地を抜ければ花の河岸 |
||
山田 紗衣枝 鉢あまた芽吹く佃の細き路地 木瓜紅く摂津ゆかりの宮染めて |
中川 手鞠 日の出湯の煙突けぶる花の雨 新旧の町の水辺の柳の芽 |
||
合田 憲史 花冷えやかつて佃の漁師村 雨雨雨佃大橋春霞 |
河野 伊葉 玻璃の戸に映る小橋や春うらら 御朱印に鳥あしらいて春の寺 |
||
染葉 三枝子 緑立つ土塀や佃一丁目 和らかな桜の雨や龍神社 |
小栗 百り子 スカイツリー見えて佃の花見船 花の雨集め波立つ隅田川 |
||
室 明 みどり浅き佃町屋の花樒 花冷や湯呑話さず喋りをり |
鈴木 楓 龍神の社に密と紫木蓮 清明の水門開く佃島 |
||
永井 玲子 広重の佃小橋も花の雨 スカイツリー低く見へたり花霞 |
高橋 紀美子 春落葉佃小路の地蔵尊 芽柳の町に浅蜊の佃煮屋 |
||
相沢 恵美子 春惜しむ身の幅ほどの佃路地 醤樽に桃の花咲く佃島 |
山根 眞五 花曇り人足寄場に常夜灯 微温燗に佃煮少々美し国 |
||
荒尾 保一 つばくらや標一つの渡し跡 橋くぐるたび朧へと遊覧船 |
金子 肇 月島にパリなる広場楠芽吹く セーヌに擬す隅田川行く花見船 |
||
宮川 陽子 佃小橋ちよいと小粋や花の雨 ひとひとりやつと通れる路地も春 |
熊谷 幸子 川端の佃の浅蜊を苞とせむ 地蔵奉る人の温みの残る路地 |
||
山本 純夫 木瓜の花佃に奉納狂句会 路地掲ぐ若衆募集柳の芽 |
佐藤 律子 花の雨鞍馬の石の鰹塚 花散るや波除稲荷の白狐 |
||
佐藤 博子 蘆かびやいま引き潮の船溜り 花どきや大祭待てる龍神社 |
以上 |