11月2日(土) 曇のち豪雨 集 合:近鉄・大和八木駅:10:50 佐藤博子 文責
吟行地:飛鳥寺・岡寺・奥明日香(マイクロバス利用)
昼 食:めんどや
句会場:大和橿原シティホテル・会議室・3日(日)
☆福永 法弘先生をお迎えして☆
参加者 : 芥 ゆかり、内村恭子、鈴木 楓、中川手鞠、榑林匠子、相沢恵美子
斎川玲奈、山本純夫、河野伊葉、日根美惠、冨士原博美、てつお、鳩 泰一
句会報 : 金子 肇
幹 事 : 佐藤律子・佐藤博子
句 会 : 投句・・5句 選句・・7句
ネット句会吟行第十五回 飛鳥・奥明日香・今井町 十一月二日(土)10:50、近鉄大和八木駅に一行十七名が集合。コースは、飛鳥寺、飛鳥坐神社、飛鳥宮跡、岡寺、男綱、日本一名前の長い神社「飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社」、稲渕から栢森の村道散策、女綱である。 接近中の台風二十一号が低気圧に変わり、台湾海峡を北上して二日(土曜)の飛鳥は豪雨の予報。当日朝は小雨、マイクロバス利用なので何とかなるだろうと飛鳥に向かう。「強風であれば中止」と思うと、先生をはじめ皆の強運に感謝である。 飛鳥寺で日本最古の仏像を拝観している頃は、小降りだった雨が、昼食後の岡寺では 雷をともなう豪雨となった。反面、観光客が少ないせいもあって塑造の如意輪観世音菩薩、金銅の半跏思惟像など心ゆくまで拝むことが出来た。岡寺を出発し、奥明日香へ。 飛鳥川に張られた結界の男綱は雨に濡れ、飛鳥川は泥水の奔流となっていた。村道散策、急段の神社や女綱は残念ながら車窓からとなり、急遽キトラ古墳へと向かう。屋根のある四神館で、石室や四神、天文図の精巧なレプリカに詩心を遊ばせ、句の種を沢山拾えたことと思う。願っても二度と経験出来ないような吟行となった。 翌三日は昨日の雨が嘘のような秋晴れ。環濠に囲まれた商人の町、今井町を吟行。ランチの予約をしていた中華屋 炫(げん)より車に突っ込まれ休業という連絡をうけていたので、各自の昼食となった。身近でのハプニングに驚いたが人身事故でなく何よりであった。午後1時~4時までの句会。 |
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貸切バスの利用、懇親会の試みを福永先生にお伺いすると快諾下さったうえ、3日間ご一緒して頂きました。懇親会では先生ご在住の京都のお話や俳句、ちょこっと政治談義やら四方山話やら・・・。また、吟行も句会も初めてというお二人の参加に活力を頂きました。悠久の奈良の時間の流れに癒やされ、俳縁の広がる俳句の世界に浸った感慨深い3日間でした。
またネット句会でお会いしましょう。(幹事:律子・博子)
URLのリンクや写真・資料のご提供を快く了承下さった、お寺様・関係各所の皆さまに厚く御礼申し上げます。
福永 法弘作品首塚より枯れは宇宙へ拡がれり |
芥 ゆかり 甘樫丘の低さや秋深む 飛鳥大仏坐り続けて星流れ |
斎川 玲奈 神代より寸土を惜しみ豊の秋 毘沙門の木目あらはや稲ひかり |
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内村 恭子 草雲雀太子の汲みし蘇武の井戸 柿たわわ宗徒の町の細格子 |
中川 手鞠 冬の星キトラ古墳に天文図 岡寺に厄除け菩薩冬の雷 |
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鈴木 楓 沛然の雨の岡寺秋寂びぬ 鷹渡る空へ蹴鞠の明日香人 |
河野 伊葉 みほとけは秋水の音のなかにあり 残瀬にもかがやく小春飛鳥川 |
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榑林 匠子 |
日根 美惠 時雨るるや飛鳥いづくも神さびて 入鹿の怒飛鳥に冬の雷と雨 |
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相沢 恵美子 秋爽や木目流るる太柱 秋日和おとがひ美しき菩薩像 |
冨士原 博美 明日香村に篠つく雨や神の留守 二面石風にたゆたふ枯尾花 |
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山本 純夫 秋懐や蘇我氏贔屓の案内人 残る虫飛鳥の宮の石の道 |
鳩 泰一(泰山木改め) 秋しぐれ傷もて在はす釈迦如来 町屋からカフェと替りて文化の日 |
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金子 肇 天網は疎にして漏らす秋の雨 まほろばの明日香の里の櫓かな |
てつお 岡寺に句帖も濡れて秋時雨 心馳す蘇我物部や文化の日 |
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佐藤 律子 龍玉や願ひ閉ぢ込む冬の雨 石室の天に鏤む寒北斗 |
佐藤 博子 秋霜や飛鳥に封ず悪しき龍 秋日傘ちらちら今井寺内町 |
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以上 |
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女綱 |
今井町煙出し 撮影3点:金子肇 |
今井まちなみ交流センター 「華甍」 |
画像提供:聖林寺
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11月1日(金)桜井・聖林寺吟行(有志)句会報 昨年の郡山城址・法隆寺での吟行から一年ぶりの古都奈良での吟行です。 総勢14名、近鉄・JR桜井駅:午後12時40分集合、50分発のバスにて、福永先生ご推薦の奈良観光の穴場「十一面観音」 の御座す聖林寺へ。 均整の取れた量感のある姿、衣のカーブ、指の表情、この観音様は福永先生のおっしゃるまさに「美男仏」。この十一面観音立像の気高さ美しいお姿に、和辻哲郎や土門拳、白洲正子が心酔したといいます。 お庭の中の離れ家にお茶席で、お抹茶と大三輪銘菓の「みむろ最中」でいっぷく。午後4時に桜井駅に到着してしばし休息。5時に先生お勧めの懇親会会場「浜鮨」再集合。年に一度の楽しい時間を過ごしました。 (日根 美惠記) ◆聖林寺トップページ |
福永 法弘作品秋麗や息呑むほどの美男仏 行く秋に愁ひを深め観世音 秋思深し祈るだけでは来ぬ平和 曼荼羅の絵解き楽しや末の秋 秋の蚊に結界越えし手を刺さる |
画像提供:聖林寺 |
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撮影:佐藤博子 |
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